「色」に向かって進め!

プラザのチラシデザインを担当して1年が経とうとしている。
紙面上には、誰にでも伝わるよう的確な情報を入れ、なおかついかにターゲットに響くか…を考える。そう、デザインは手を動かして作っている時間よりも頭の中で考えている時間の方が圧倒的に多いと私は思う。しかも、その作業はデザイナー1人では限界があり幅も広がらない。普段の何気ない会話やぼーっとみている風景にヒントがあったりする。ヒントが見つかればそこから自問自答が始まり、理屈をこね回して「色」を見つける。

ここでの「色」とは、カラーのことではなく、雰囲気や方向性のようなもののことで、デザインの輪郭のようなものである。
「色」が見つかれば、あとは手を動かして形にしていくだけなのだが、頭で思っていた「色」と「形」が合わないなんてのは日常茶飯事で、またもや1人で悶々とする。でも「色」に向かって進む作業は大変だけれども好きである。

新型コロナウイルスのせいで、企画していた催し物もことごとく中止となっている…
せっかくデザインしたチラシの上に「公演中止」という文字を貼ると、やはり残念な気持ちになる。
この状態がいつまで続くのか…。 
不安はあるけれど、今はただ希望を胸に、これからの企画をデザインしていこうと思う。(仁科)