8月9日、『男はつらいよ 50 お帰り寅さん』の上映会をすることにしました。
この日は「かわにし夏まつり」が開催される予定でしたが、町はコロナウィルス感染の恐れがあるため、
祭りは中止と決定されました。

「せっかくの夏休み、お盆前の一日に何かお楽しみがあればなあ」と思っていたところに、
山形県映画センターのみなさんから上映会のご提案をいただきました。

これは渡りに船とばかりに、すぐにやることにした次第。
「けっこう毛だらけネコ灰だらけ、お尻のまわりはくそだらけ」
「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」
と、寅さんからおほめの言葉がいただけるんでは。

お正月の1月4日に映画館で観ましたが、とてもすばらしい作品です。第1作の公開から50周年、50作目を記念してつくられた作品です。
渥美清は1996年に、なんと68歳という若さで亡くなりました。過去の『男はつらいよ』シリーズ作品から寅さんの映像を編集し、
現代によみがえったような作品に仕上がり、渥美清がまだ生きている、と錯覚するような映画です。
おなじみのフーテンの寅さんの粋のいい啖呵(たんか)が久しぶりに観られます。

これまで『男はつらいよ』を観たことがなく、寅さんを知らないという方も、楽しめるかと思います。
もちろん、かつて一作でも観たことのある方なら、寅さんと再会できたと思うはず。
泣いて笑って、あっというまの1時間56分。

それにしても、妹のさくらも、かつての寅さんの恋人リリーも、みんないい具合に歳を重ねたなあ。
特に倍賞千恵子さんの皺が上品で美しい、そんな感想をもちました。

今回デザイナーのニシナが考えてくれた上映会のキャッチコピーは、
「夏は家族で寅さんを観よう」
これに少しつけくわえて
「お盆です、あの寅さんも帰ってきます」
なあんてね。

コロナ感染防止のガイドラインにしたがい、1回350人限定となりますが、
午前午後一日2回の上映会に、ぜひご家族で足をお運びください。(栗田)